TakuyaKoroku

シャン・チー/テン・リングスの伝説のTakuyaKorokuのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

マーベル作品の挑戦的なところとして、ブラックパンサーしかりキャプテン・マーベルしかり、「ここを主役に持ってくるか」というサプライズかつ時代に寄り添うヒーロー像のアップデートが評価されるポイントの一つだと思うが、今回も没個性的な主人公(ルッキズム的にめちゃくちゃイケメンでもなく、キャラのエッヂが効いてるわけでもないという意味で)や、サイドキックに女性のこれまた誤解を恐れずにいうとこれまでのアジアンビューティ的な見た目の美しさを前面に打ち出すタイプではない女優を起用したり、主人公よりも妹のかっこよさが際立っていたりするところはその意図を感じられたしいい違和感として受け止められた。

ただし、物語の深みやキャラ一人一人の掘り下げ不足も含め、ある程度のご都合主義感は否めず、そこはネガティブな方向の違和感として残ってしまった。ケイティもっとはっちゃけていいんだよ?とか、テン・リングスと村人たちの結束早すぎない?とか、秘境へ行く方法車かよ?とか、道化と行ってた外国人のおっさんキーマンになりきれてないな?とか、細かいところの違和感は『竜とそばかすの姫』を観た後と同じような感覚だった。

それでも、ド派手なアクション(特に冒頭のビル外の攻防)は普通に緊張感が伝わってきたし素晴らしかった。続編作るなら是非主人公はシャン・チーの妹にしていただきたい。
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