ヴレア

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

(冷静に考えると微妙だった点が出てきた為更新)

近くの映画館は軒並み大スクリーンを新海誠に占拠されていた為、少しでも迫力を得ようと「3D吹替」で鑑賞。
結果的にはたいして3Dの飛び出してる感が少なく、何なら飛び出しをサボっているような場面も多く、あまり3Dを堪能したなぁとは言い難い鑑賞だった。
海の中のシーンが多いのでもっと泡とか手前に出せばいいのになぁと思った。その辺は「アバター」に期待したい。というかむしろ「アバター」っぽい内容だったなぁと感じた。
ワカンダが海の王国と戦うという展開。
いや、「アクアマン」か?
海の種族は水中で暮らす事に特化し、青い肌をしている。やっぱり「アバター」じゃん。
色んな映画を混ぜたような既視感に満ちていた気がする。アイアンマン並に凄いパワードスーツとかも出てくるし。

全体的には"必然"とも言えるが、チャドウィック・ボーズマン亡き後の喪失感をとにかく感じられる内容だった。
その穴を埋める事は誰にも出来ない。
代わりにティ・チャラの妹のシュリが遺志を受け継ぎ躍動してはいるが、やはり圧倒的なスター性は持ち合わせておらず、物足りない。

また、海の帝国の人達はただ静かに暮らしていたのに、人間に発見される原因を作ったのはワカンダである。
なので、海の帝国の怒りは理解出来るし、ワカンダも少し譲歩しても良いのではと思った。
ましてや、相手の族長はシュリを攫ったとはいえ、帝国を見せて同盟の道を模索していた。
なのに、先制攻撃したのはワカンダだし、その結果として王女がああなってしまったのは致し方無いのではないかと思った。
そこで、シュリは復讐に燃える悪のヒーローみたいになってしまっていて、そこまで応援出来るものでもなかった。
力でひれ伏させてワカンダフォーエバー!って言われても、なんだかなぁと思っちゃう。実にアメリカ的な思想だなぁと。
ヴレア

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