Miri

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのMiriのレビュー・感想・評価

4.0
ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンが亡くなってから初めての続編。映画内でもブラックパンサーであるティ・チャラが病気でなくなったという世界を描いていて、最初のMARVELのロゴからも彼に対する追悼映画であった。
新たなブラックパンサーとしてバトンを渡されたシュリ演じるレティーシャ・ライトの演技なんだけど、突然亡くなった悲しみの表情にこちらまでも胸が締め付けられる。
少し、回復したと思いきや母をもなくし、復讐してしまうのかと思うが、それには手を染めない。感情に自分を支配されず、信念に従う。
チャドウィック・ボーズマンが画面に映らなくても彼の存在を常に感じることができるような160分間だった。

また、今回興味深かったのが、支配者であるアメリカ・フランスを登場させ、植民地支配により居場所を追いやられたタロカン、それとは独立しているワカンダというリアルな国家間の対立だったりそれぞれの立場というのを描いている。まさに現実世界における国連機関が機能していない状況が映画でも描かれていて皮肉だなと感じる。
CIA長官のヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがとても厄介なことをしそうでドキドキ。
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