サマータイムブルース

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

3.8
“ヴィブラニウム”は、ブラック・パンサー達の世界、ワカンダ王国だけで採掘される、加工しやすく、莫大なエネルギーを生み出す金属だと思われていました

ところが、他にも存在していたのです
それは、ネイモア/ククルカン(テノッチ・ウエルタさん)を長とする海中の王国、タロカン帝国です

タロカン帝国建国に至るまでのネイモアの話がすごく魅力的で惹き込まれました

16世紀、彼らはユカタン半島で慎ましく生活していました
そこにやってきた西洋人が、村に天然痘や疾病を持ち込み、彼らは絶滅の危機に瀕します
そこで彼らは現地に生えている光る薬草で薬を作り処方します
その薬草はヴィブラニウムの影響を受けたもので、それを飲むと青い肌になり、さらに海から酸素を取り込むことができる身体に変化していました
そこで村人たちは海に移り住む決断をします

海には戦争も疫病もなく、快適でした
そこで母はネイモアを出産します
妊娠中に母が飲んだ薬草の影響で、ネイモアは生まれつき足首に羽が生えて、空を飛ぶことができます

彼らは決して戦闘的な民族ではありません
それはワカンダ国の王女シュリ(レティーシャ・ライトさん)を親切にタロカン帝国を案内してくれたことからも分かります

結局ワカンダ王国とタロカン帝国は戦争になります
もし、自分がワカンダ王国の民だったら、タロカン帝国の民だったら、見る視点によって正義が異なって見えるのは、とても悲しいことです
そして、人類は自分勝手に映りました

お互い自分たちの民族に大きな痛手を被ったけど、終わり方は考えられる中でベストで良かったと思います
全体的に故チャドウィック・ボーズマンさんに対するリスペクトを感じられてジーンとしました
今後のブラックパンサーに期待です

ネイモア役テノッチ・ウエルタさんインド人ぽいなと思ったら、メキシコ人でした
MARVELとボリウッドのコラボあったら面白そうだけど

あと、黒人女性のキャストがみんな似ていて時々勘違いしました
ツルツルがオコエ(ダナイ・グリラシュリさん)、ドレッドが ナキア(ルピタ・ニョンゴさん)、そして若いのがリリ(ドミニク・ソーンさん)で覚えとけば間違いなし?
まあ、彼らから見たアジア人もみんな同じ顔に見えるんだろうけど

それからシュリ(レティーシャ・ライトさん)はずっと誰かに似ているなーと思って見てたけど、そうだ、ネイマールだ!!(笑)