キャッスルグレンギャリ

喜劇 愛妻物語のキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)
4.1
U-Nextで観賞。現在放映中のNHK朝の連続ドラマ「ブギウギ」で来週(11/13~9)で主人公の母ツヤが退場する模様。ツヤロスに備えてツヤを演じている水川あさみの作品を模様と本作を観賞。偶然「ブギウギ」の脚本を書いている足立岬が本作の原作、監督、脚本担当しているのも良い。本作はどうやら足立監督自身をモデルにしているようです。
鬼嫁は美人でスタイルがよく(長身)、ダメ夫は嫁より背が低く、ダラダラニヤけている。水川あさみと濱田岳の組み合わせは抜群でした。加えて新津ちせが健気。鬼嫁がダメ夫を罵倒しても夫のことはちっとも気の毒にならないが、一人娘が可哀想と思えてしまう。これは新津ちせの力量でしょう。
本作終始鬼嫁がダメ夫を罵倒し、ダメ夫はダメぶりをいかんなく発揮するのですが、どうやって物語の締めるのか、少し不安でした。ダメ夫が作品が認められ一躍売れっ子になる、、これじゃ安っぽい。かと言って更なる悲劇が待ち受けていた、、では可愛そ過ぎる。
足立監督が用意していたのは、夫婦は相変わらず夫婦を続けていて(旅行は夏、ラストシーンはふたりとも長袖姿。旅行から数ヶ月が経過していることがわかる)、ダメ夫が少し頑張りそうに見える、と同時にどうせダメだろうにも見えるラストでした。なんだかんだ言って鬼嫁はダメ夫を愛しているのが伝わってきました。言葉、表情にはださずとも「赤いパンツ」でダメ夫に期待していることが伝わってきました。この小道具も良かったです。