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海辺の映画館―キネマの玉手箱のnagaoKAshunPEiのレビュー・感想・評価

5.0
大林宣彦監督82歳、渾身の遺作であり、遺言であり、観客との約束であった。
日本の戦争映画史を擬えながら、現代の私たちに向けた痛烈な反戦のメッセージを極彩色に包まれた映像のコラージュと衰え知らずのポップで前衛的な編集で、しつこく殴ってくるかのように訴えてくる。
それと同時に観客を奮い立たせ、そっと背中を押してくれるような作品でもあった。
のべつ幕なし押し寄せてくるイメージの波が3時間という時間を微塵も感じさせず、最後には大林監督と直に約束を交わしたかのような感覚であった。感涙。
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