やってることは要は店ぐるみの昏睡強盗で、絵面も全然カッコよくない。その正当化のために本人たちが持ち出す理屈、オレオレ詐欺の主犯が架け子を騙す洗脳にそっくりの格差社会悪玉論について、結局この映画自体はどういうスタンスなのか。一理あると思ってるのか、薄っぺらな言い訳と思ってるのか。卑怯なことに、この映画の製作者は自分たちの姿勢を最後まで明らかにしない。
そのあげく、最後になって持ち出されるのは「あたし達母親だから！」。なんじゃそら！
ジェニファー・ロペスのカッコよさでごまかそうたってそうはいかないです。だいたい、モデルの女性本人はヒスパニックじゃなくてコーカソイドですよね。この映画は卑怯ですよ。
