アメリカにおける黒人問題の社会派ドラマ。
主人公は幼い頃に内戦状態にあったアフリカのエリトリアからアメリカ人夫婦の養子となったルース。
ルースは高校で成績良く運動もできる優等生。ある日ルースが提出したレポートについてアフリカ系女性の教師がルースは過激思想を持っているのではと疑念を抱き…という物語。
ルースはいい子なのか、それとも本当は恐ろしいことを目論む子なのか教師も両親も疑問を深めていきます。
黒人社会の中でも出身地の違いなどが色々とあって、認められるにはより努力をしなければならないし、より人格者であることが求められる。
でも成功したらしたで、同じ黒人から疎まれてしまうこともある。
どこまでいっても社会や集団が期待した通りの生き方でないと認められないという絶望。
大人たちの振る舞いに幻滅していく姿は非常に痛ましく、涙のスピーチとラストシーンの対比が素晴らしかったです。