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THE POOL ザ・プールのblacknessfallのレビュー・感想・評価

THE POOL ザ・プール(2018年製作の映画)
3.4
ムービープラス、ワニの日(8月2日)ワニ映画特集の2本目🐊🐊

一言で言うと、俺とワニ🐊と時々彼女。

水を抜いた深さ6メートルのプールに取り残された男がワニ🐊と戦い、彼女と愛を育むトリッキーなミニマルシチュエーション・ホラー。

まず、何でこんな変なシチュエーションになるのか!?
その過程がおもしろい。
CMで撮影に参加したアートディレクターの主人公は撮影後、使用したプールでイカダ型浮き輪で優雅に昼寝。
ゴキゲンにまったりしてると気づいたらガンガン水位が下がってる、頑張ってプールサイドに上がろうとするも時既に遅し、自力で上がれないぐらいの水位に😱💧

途方にくれてるうちにワニ🐊登場💨
茫然としてるとこに、彼女がプールサイドに。
これで事態が好転すると思いきや、彼女が足を滑らせプールに転落!
しかも頭打って流血してる、、😱

負傷した彼女を抱えワニ🐊と対峙する主人公の運命やいかに⁉️

この恐ろしくもバカなシチュエーションになるまでが小気味良くて楽しかった。
水位が下がって慌てふためく主人公や来て速攻で足を滑らす彼女。
アクション・コメディー的な楽しさがあった。

これから6日間このシチュエーションでもがき苦しむことになるんだけど、それも怖いと言うより、 おもしろい。
何か色々良かれと思ってやったことがガンガン裏目に出てヤバいことになっていく。
ヤバいなぁ、気の毒だなぁ、と思いつつニヤニヤして観てしまう笑

この設定でここまで話をスリリングに展開させる演出力には感心した。

でも、ワニ🐊映画としてはどうなのか?と段々と話が主人公と彼女の過去と現在の関係性が中心になっていき、このピンチを機に関係性の歪みが解消されていき愛を確かめ合う展開がメインになる。
トーンもコメディからウェットな泣きに変わってくる。
このアホなシチュエーションでシリアスな愛を語られて困惑した。
映画の勢いも失速したし、、

そして、何よりワニ🐊扱いがおざなりなのが良くなかった。
時々、ワニ🐊の存在が映画から消える瞬間が多くなる、後半になるにつれ。
2人の愛の軌跡をつらつら流さないでワニ🐊にもっと見せ場作ってやれよって思った笑

アイディアもいいし、途中まで軽快でおもしろかったけど、話の転がし方が残念だった。
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