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スミス都へ行くのcollinaのレビュー・感想・評価

スミス都へ行く(1939年製作の映画)
4.9
戦前、戦中の映画であり、80年近く前の映画ということに驚かされ、その映画で
泣いてしまった自分がいる。時代を超える映画を改めて実感した。

古さを感じてもむしろ、私には新しく感じた。

フランクキャプラは初めて観ました。あの、キャプラ節というのか、
やっぱり人間っていいなと。カウリスマキが好むのも分かる気がします。

人間ってまだまだ捨てたもんじゃないって。

子どもへの目線も好き。キャプラの温かい目線が見える。
体の端から、あったかくなる。人間ってこんなこともできて、こんなに信じられるのだと。

キャプラの語るジェームズ・スチュワートの魅力は少しずつわかってきた気がする。
スター性、カリスマ性、とも違った、キャプラのいう、彼独自の平凡性。
ジェームズ・スチュワート、もちろんかっこいいのだけれど、それ以上に彼のもつ、
独自の平凡性はスクリーンに私の眼を惹き付けます。
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