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シン・ウルトラマンの1610のレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.6
シンゴジラとは別モノです。初見の人はある程度楽しめます。が、おそらくウルトラマンを知っていて、ウルトラマンが好きなほど楽しめる構造になっています。
(逆に言えば初見の人は表層しか楽しめないもどかしさがあります。しかし、作品を何度も見て楽しむためには必須だったりするので、良くも悪くも大衆性はないと表現します。)

シンゴジラは一体の(未確認巨大生物だっけ?)に必死に抵抗する日本がリアルで、意思決定伝達の遅さや核を含んだゴジラの攻撃への対処など現代日本に準えて楽しむことができました。

対してシンウルトラマンは元から日本にだけ怪獣(未確認巨大生物だっけ?)がなぜか現れるという世界観だったので、日常的に出現する怪獣に国民がある意味慣れてしまってるような状態になっていてハラハラ感は薄れてしまったと思います。
専用の対処部隊も既にありました。
映画内でも何体も怪獣が出てくるので見てる側も段々慣れてしまいます。(特撮、原作の雰囲気や独特の間とかも丁寧に踏襲されてるのであえての表現かもしれませんが)

パニック映画にもアクション映画にも特撮映画にもなりきれない感じで、大衆性は無く、残念ながら個人的にはそこまで楽しめない映画でした…。

米津玄師さんの主題歌つくる天才的なセンスには毎度驚かされますが…。
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