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竜とそばかすの姫の1610のレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.9
TOHOシネマズ新宿のIMAXレーザー上映で鑑賞しました。

プロモを見た時点で、お、これはもしや『サマーウォーズ』の再来か!!?

と思って期待していたのですが、『サマーウォーズ』とは全く別物でした。


■まずバーチャルワールドの設定に大きく違う点がありました。
まずはその点についてまとめてみようと思います。
(ちなみに映画内での描写からの感想ですので原作小説を読めば認識が変わる可能性はありますが、
あくまで映画のファーストインプレッションという意味合いで書いています。)

・『サマーウォーズ』のバーチャルサービス「OZ」
現実世界のインフラまでもが管理されているバーチャルサービスで現実とのリンク感が強い。

・『龍とそばかす姫』のバーチャルサービス「U」
もう一人の自分(アバター)で現実とは隔離された世界を楽しむという、あくまでエンタメの拡張。

▷故に『サマーウォーズ』が盛大な盛り上がりを作れた最大の要素である、
現実世界を巻き込み実害や危険が迫る様な壮大な展開は描くことができなかったのがもったいなかったと思ってしまいました。

世界規模の2ちゃんねる(バーチャルバージョン)の様な、仮想的な空間の中の出来事というイメージです。
※本作のバーチャルサービス「U」に警察的な組織やシステムがないのも2ちゃんねるっぽかったり...



他の項は後で追記しますが、

●全体的にはとても面白かったです。CGグラフィクスとスタジオ地図特有の空気感、前半美女と野獣のオマージュを含ませ、後半は挑戦的な現代風刺を交えた脚本。ものすごく素晴らしいです。

細田守監督の原作小説を映画に収めきれなかった感(説明、補足の少なさ)が多々あったため、

「面白かったね...!でもアレってなんでこうなったの?」
「面白かった!でもなんかモヤモヤ...」
「面白いけど、よくわかんなかったなぁ」

といった感想が上演後の雑踏から聴こえて来ました。

後で追記しますが本日はここまでで、ちょっと眠くなったのでUの世界に行ってきます。
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