あさと

シン・ウルトラマンのあさとのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
2.3
シン・ゴジラの庵野秀明監督が描いた令和版ウルトラマン。

シン・ゴジラはゴジラを天災と見なし、政治と科学の面から対処しようという試みがいいなと思ったが、今作のウルトラマンを政治と科学の面から描いたのは微妙だった。変身したり巨大化したりビーム出したりするのを科学で解明しようとするのにランジャタイのネタのような不自然さを感じてしまい、入り込めなかった。しかも人が巨大化することには世界各国の政府機関が動くのにテレポートや異星人への変身には無関心という謎。政治や科学で攻めた割に内容がファンタジーすぎた。

セリフはオタクが小難しい言葉を早口で喋ってる感じで、これに関してはそんなにいやではなかったけど、やはり不自然ではあった。あと肝心のウルトラマンが魅力に乏しかったな。動きがいちいちダサいし。俳優も大御所ばかりなのに良さが引き出せてなかったなという印象。長澤まさみは損な役回りだったのではなかろうか。総じて微妙な出来だった。3次元の実写でやるより2次元のアニメでやった方が違和感なさそうでよかった気がするよ。
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