私も一緒に彼らと走り続けているような、そんな臨場感溢れる没入型の映画でした。夢中になりましたし、のめり込んで感情移入できる、手に汗握る作品です。
美しい場面が続く映画だと感じました。美しい戦争映画といえば、ダンケルクが思い浮かぶ私ですが、そのダンケルクのようにシンプルながら美しく、無駄なものを排除してリアルを追求する姿勢がこの作品でも貫かれていて、その分悲劇も自分に起こったかのように感じるほど痛切な体験になりました。
俳優陣も、脇役が有名ベテランキャストで固められているので、安定感とともに出てきた時の興奮が(キャラクター設定もあって)より強くなりました。主演の俳優さんは初見でしたが、非常に素晴らしい演技でとても良かったです。この作品をキッカケにファンになりそうです。
また、音楽もここぞという部分以外はあまり目立ちませんが、それもまたシンプルでいて人の心に訴えかけるような、とても効果的で美しいものでした。予告でも流れるテーマソングは特に素晴らしかったです。
劇場で観ることが出来て本当に良かったと思う作品でした。
