姉妹でパン屋を営んでいる店に、あるとき朝早く青年が立ち寄る。豆腐が欲しいと。何か訳ありな様子。どうやら少年院から出所したばかりらしい。慌ててアルバイト募集の紙をはがすが、その青年は再び店に訪れ、アルバイトをすることになる。どうにも消せない陰がある青年、しかし真面目でしかもイケメン。店でも人気になる。いつしか妹のミスと青年はひかれあっていたが、ある日、不良っぽい集団が店の前に集まり、青年はうつ向いたまま、お金を前借して一緒に出て行ってしまう、、、
この映画は新しいのに９０年代の様子の再現がよくできていてびっくりしました。何度も何度もうまう行きそうになっては離れ離れになるカップル。本当は大好き同士なのに、どうしても過去の問題が足を引っ張ってしまう。それでもたった一つ、自分が人生で求めるもの、大切な人への想いを貫きたい。でもだからこその迷い、戸惑いに苦しむ。そして最後に障壁を乗り越えていく二人の姿は清々しく、なんだかちょっと眩しく、羨ましく映りました。
