フランス軍内でスパイの嫌疑をかけられ逮捕されるユダヤ人のドレフュス陸軍大尉
諜報部に異動になったピカール中佐はスパイを調べることになるが…
1894年に実際に起きたドレフュス事件をロマン・ポランスキー監督が映画化。
かなり激シブ作品ではあるが、
差別が真実を歪めてしまい、その歪んだ真実を面目や様々な理由で人々が取り繕う愚かさを端的に表した作品で勉強になった。
最初は何を言っているのかさっぱりだったのだが、ピカール中佐がだんだん真実に気づき始めていくところからぐぐっと面白くなった。
中佐が真実を打ち明けようとするが、その正義は悪意により捻じ曲げられてしまう。
絶望的な状態からの顛末は、爽快感はないものの歴史的事件として残る良い資料だと感じた。