sacco

オフィサー・アンド・スパイのsaccoのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

冤罪の真実を暴いていく話なので、最後はすごくスッキリするのかと思っていたけど、残るモヤっと感。
モヤっとの正体は、2人に友情が芽生えたりー、とか最後には恋人と結婚するー、とかのハッピーエンドではなく、真実が明らかになってもなお無くならない人種差別の不公平な現実が描かれているから。

ピカールは、自分の良心に従って真実を明らかにしたけど、彼自身の反ユダヤの偏見が全くなくなったわけではない、という感じが、このユダヤ人に対する差別や偏見の根深さを感じる。
ドレフュスが投獄された悪魔の島で、武器も何も持たない彼に夜になると足枷がはめられるのは「憎悪のためだ」と言っていたシーンが印象的。
ユダヤ人に対する憎悪、偏見、迫害。
それらは一体何なのか、なぜ人々に染みついてなくならないのか。そんなことを考える映画でした。



エンディングの曲が怖かった。。
sacco

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