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秘密への招待状のShinMakitaのレビュー・感想・評価

秘密への招待状(2019年製作の映画)
1.7

インドで孤児院を運営しているアメリカ人女性イザベルは、資金難で子供達の生活の質が悪くなることに心を痛めていた。そこに突然、院に200万ドルを寄付するという申し出がNYからあった。喜ぶイザベルだが、先方はイザベル本人がNYに来るのが条件だと言う。実の息子のように可愛がっている寂しがり屋の八歳児ジェイから離れるのが不安だが、寄付を受けるためにはやむを得ない…というわけで、彼女は久々に、生まれ故郷であるニューヨークの地を踏むことになる。
寄付を申し出たのは、新興メディア会社の女性社長テレサ。会社の買収話や、週末に控えた娘グレイスの結婚式の準備などで大忙しのテレサは、ろくにイザベルの現況説明に耳を貸そうとしない。しかも、寄付契約の細部は結婚式の時にでも詰めましょ、と無理やりイザベルを式に招待してしまう。早くインドに帰りたいイザベルだが、渋々結婚式に参列することに。そして、そこで衝撃の再会を果たす。なんとテレサの夫オスカーは、20数年前に彼女が愛した男だったのだ。当時2人は貧しく、イザベルが妊娠出産しても生活がままならず、赤子を養子に出して破局したという過去がある。だが衝撃はそれだけではない。式後のスピーチで、グレイスがテレサの実の娘ではなく、オスカーの連れ子だったことが明かされたのだ。ということは、あのグレイスは私の娘なのだ…愕然としたイザベルは、オスカーを問い詰めるのだが…


「秘密への招待状」

以下、ネタバレへの招待状。


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俺たちのマッツaka「北欧の至宝」ことマッツ・ミケルセンが主演したスサンネ・ビア監督作品「アフターウェディング」。そのハリウッドリメイクが本作。オリジナルは〈2人の父親〉話でしたが、こちらは〈2人の母〉の話。マッツに相当するイザベル役をミシェル・ウイリアムズが演じています。もう1人の母=テレサ役はジュリアン・ムーアで、製作も噛んでます。監督もダンナなので、ジュリアンさんのパーソナルな作品と言えるかも。

ちょっと引いた目で子を見る「父性」とは違い、産みと育ての大半を担う「母性」は愛情の強さと重さが違います。だからリメイクなのに雰囲気の違うものになってました。何より二大女優の激突が見どころ。表情演技メインのミシェルさんと動きの演技で魅せるジュリアンさんの、甲乙つけがたい素晴らしい芝居を堪能しながらやはり泣いてしまった一本でした。ハリウッドリメイクらしい解り易さ、雑さは散見されても、この2人が良ければ大満足です。オスカー役ビリー・クラダップも、俺「君が生きた証」が好きなので、彼特有の優しいパパぶりが見られてやはり満足でしたよ。


オリジナルの「アフターウェディング」日記↓
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1930419349&owner_id=2940502
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