織田

シグナル100の織田のネタバレレビュー・内容・結末

シグナル100(2020年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

理不尽なルールに生死を握られる学校サバイバル。"やられ方"を視覚的に味わう作品で、栗原類(の演じる生徒)が真っ先に消えたり、ブシャー系の描写をするあたりは『神さまの言うとおり』によく似ていた。短い時間でたくさんの生徒たちをゲームオーバーにしなければならない部分は『悪の教典』と近いものがあるものの、本作品は誰が最後に生き残るのかが始まる前からわかっている上、悪の教典のハスミンのように黒幕の怖さやイカれ具合が振り切れてるわけでもない。大体の生徒はただの脱落者として死体が積み上げられていく。

それでも圧倒的主人公ただ一人が残って終了!だったらまだ良かった。ただ、小関裕太の残した動画による「(せーの…)樫村!!」という着地は本当に意味がわからない。何あれ。か弱い女子に見せかけて実は…な箕輪の肩を持ちたくなるような結末だった。(恒松祐里は一番キャラが立っててよかったと思う)

禁止ルールの設定や、和田を中心とした主導権の握り方など中盤まではゲーム性を楽しめる部分もあった。それだけに貯金を使い果たすようなそこからの失速ぶりは残念。デスゲームは主人公やメインキャラクターがわかりにくい横一線状態の方が面白いと改めて感じました。難しいんでしょうけど。
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