結婚のかたちがそれぞれのカップルにあるように、離婚のかたちもそれぞれにあるのだと思いますが。
「別に誰も悪くない」離婚のかたちってのもきっとあるんだなぁと。
相手への敬意も愛情もあるし、子供の将来がなによりも大切。それを共有できている2人だけど別れてしまう。
矛盾しているようだけど、リアルな実感としてそんなことを感じさせてくれる映画。
所詮は他人同士。どんだけ大切にしたって別れる時は別れる。
だからこそ、一度の結婚や一度の離婚がチェックポイントであるはずがないのだ。
初々しい付き合いたても、夫婦として過ごす年月も、別々に歩むこれからも、我々にとっては一度きりの人生の一部。
共に暮らさなくなるけれど、別れ際には相手の幸福を祈る。いらぬ所で転ばぬよう、解けた紐を結んであげる。
夫婦の映画/結婚の映画ではなく、限りなく我々の「人生」を描いた映画。
