ロイ・アンダーソンの「いつもここから」感。
ほんと好き。
フレーム・インの間とかアクションのスタートとかオリジナリティが癖になるんだよね。
人物が画面に多く登場するエピソードが特に良くって、さあ今度は誰の人生?っていうほんの僅か数秒に潜むわくわく。
書き割りセットの曇り空も。
名画を模した絵作りとか。
それぞれ問題を抱えていても、取り返しのつかない悲惨な目に会っていても田舎のカフェの角で踊り出す3人娘に出会えたりもする。彼氏の観念的エネルギー話に髪をとかしながらトマトの方がいいっていう女の子。
ただ過去作に比べると衝撃的な絵が減ってより淡々と流れていく気がちょっと物足りないかな。
監督が何年かに1本、映画を世に送り出してくれる良さ。毎年だったら、おいおいってなるもんね。