このレビューはネタバレを含みます
あんまり頭の良くない人たちが犯罪を犯してしまい、隠そうとしてどんどんヤバい方向に転がっていくコメディというのは定期的に作られてきた題材。
しかし、『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』ではただバカたちがすったもんだするだけでなく「ディック・ロングは何をして、なぜ死んでしまったのか?」という根本の部分がずっと謎のまま進むのでミステリーとしても惹きつけられる。まあ明かされたらそんなに心には残らないけど。
その謎は劇中でいきなり明かされるのではなく、徐々に情報が小出しにされなんとな~く明らかになっていく。
見ているうちに観客は「まさかな…嘘だろ?」とどんどん嫌な予感を増幅させていく。
この人の死を巡って笑いを取る不謹慎なテイスト、特に下半身にまつわるギャグを入れてくるあたりはスイスアーミーマンと共通している点。
しかしまさかディックという名前が話のミソだったとは。ど下ネタ。