くぅー

バーナデット ママは行方不明のくぅーのレビュー・感想・評価

3.9
“社会の厄介者を卒業したいの。”

»仕事のできる夫と仲良しの娘と共に幸せそうに暮らしているバーナデットは、以前は天才建築家だったがシアトルに来てからは極度の人間嫌いで病み気味となり、南極への家族旅行を前に起きたトラブルから行方不明となる。

はい、あの『TAR』や『ナイトメア・アリー』の前のケイト・ブランシェットの作品をやっと見れまして…軽やかな彼女もとても良きかな。

うん、こじらせ系の母親の姿から始まり、初めはどこへ向かうのか“?”だったけど…強引さはあれど、終わったみれば見事な起承転結だったかも。

そう、派手さはないけど実にいい感じに仕上げたリチャード・リンクレイター監督…狭いシアトル界隈から真逆の南極界隈へ、解放からの再生のストーリーが効いてますね。

にしても、シンディ・ローパーの♪タイム・アフター・タイム…また使ってるのかと思いきや、きっちりエンディングでも流してくれて沁みましたね。

なお、その他のキャストでは、ビリー・クラダップ …いい仕事してます。
娘役のエマ・ネルソン
さらには、クリステン・ウィグにジュディ・グリア に、ローレンス・フィッシュバーンと芸達者な顔ぶれに…スティーブ・ザーンらのサポートも良き。
くぅー

くぅー