みどり

痛くない死に方のみどりのレビュー・感想・評価

痛くない死に方(2019年製作の映画)
3.9
2021/4/24


ステージ4だから終末期とは限らない
カルテじゃなくて本人を見ろ

患者さんが亡くなっても
ご遺体を抱きしめて
笑顔で見送る
こんな最期があったなら幸せだろうな


町医者は物語を見る
そう告げた先輩の表情が印象的だった


現場とは遠く離れていたけれど
前に医療に関わる仕事をしていたことがあった
少しばかりの知識は持ち合わせているつもりだったけれど
いわゆる常識的なことにとらわれず
患者さんに合った治療方針
そして寄り添っていく
在宅医療ならでは、なのかもしれないけれど
やはり現場でお仕事されている方には本当に頭が下がる



人間を好きになれ
先輩の言葉は医療に関わる仕事に限らず
どの職種に対しても言えること
今の仕事と今後どう付き合っていけばいいのか、ふと考えたり


縁側でお酒を飲みながら些細な話をして
そうやって一生を終えられたら幸せかもしれない


痛くない、死に方って
患者さん本人の心や身体に対しての意味合いだけだと思っていたけど
前半の家族の話を聞いていたら
患者さんを取り巻く家族の気持ちの部分でも
辛いけど最終的に心の痛みがないような死に方(治療)
なのかなと思えた


河田が先輩や患者さん、そしてその家族を通して在宅医療と向き合い、変化していく姿は見ていてとても心地よかった



生きるとは食べること
みどり

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