どこか、違和感があった。
平穏な日常。人々は生活のために働き、娯楽が人間を癒し、子どもは楽しそうに笑っている。鳥は自由に空を飛んでいる。
それなのに、常に不安だった。この世界が偽物のような感覚があった。そう、例えばプログラミングされた世界、つまり仮想現実のような。｢この世界が現実だ｣｢幻想を現実だと思い込んでいるだけだ｣。俺は狂人なのだろうか？
正常でいるために、セラピーにも通ったし精神安定剤も飲んだ。それなのに、疑念は拭えない。誰も何も信じられない。俺の見ているものは真実なのか？
たまにフラッシュバックする。ゲームのような日々を。信じられないくらいの銃を持って敵地に乗り込んだ。機械に乗っ取られた世界を救う｢救世主ネオ｣と呼ばれた。体に埋め込まれたたくさんのプラグ。人を襲う機械。世界が変わってしまった、きっかけの赤と青の錠剤。多くの選択と欠如。
戦いの最中、時間がゆっくりに感じる。銃弾も止められた。避けられた。空を跳んだ。
こんなにも鮮明な夢を見る俺は、どこかおかしいんだろう。
世界に何も期待していない俺は、今日もコーヒーを飲んで出社して、シャワーを浴びてベッドへ入る平穏な日常を過ごすだけだ。
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超絶高いハードルを楽々と跳んでいくネオ、ファンたちの止まっていたバレットタイムがまた動き出す…。
最高でした。前情報なしに、いえ、せめてシリーズ3部作、難しければ1作目だけでも観てからぜひ満喫してください。
たぶん、あと2回は劇場で観ることになるでしょう笑
ぜひ、あなたもマトリックスの世界へ…。
