ひさかた

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのひさかたのレビュー・感想・評価

4.6
その地に埋まるは人生を豊かにする利権、
その地に生きるは富の象徴たる人間。
民族としての歴史や誇りはとうに踏み荒らされ、残るは金と愛憎だけ。

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近年のスコセッシ監督らしい、アメリカの忘れてはいけない罪の歴史を鮮明に、豪勢に描いた作品。
予算もスタッフも演者も贅沢、そりゃこんなに長尺になるわ…。いらないシーンがない。そういう意味では、映画館で観るべき作品ですね。サブスクで耐えられない。

スコセッシ監督が、どうしてもディカプリオの顔の演技を見せたかったんだなとわかる名言っぷり。
ディカプリオが演じる男前人たらしアホが好きな方ならドツボかも。わたしは、悪いデ・ニーロおじさまが大好きなので堪能いたしました。途中のひげそり、アル・カポネを彷彿とさせてちょっとにやにや。
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