あんびー

地獄の黙示録 ファイナル・カットのあんびーのレビュー・感想・評価

4.6
凄かった...。
特別音響で初めてスクリーンで観たけど、冒頭のヘリコプターが本当に頭上を飛んでるような感覚に陥る音響から始まり、狂気と幻想が入り混じるあっという間の約3時間だった。

戦争において皆から慕われるのはキルゴア中佐のような、ワルキューレの騎行を爆音で流しながらヘリを飛ばしたり、爆撃の中でサーフィンがしたいと言い出すような、戦禍の中でもギリギリ理性を保っていられる強靭な人。でもヴィラード大尉は初めからカーツ大佐の暗殺に懐疑的で、それは多くの人の都合や欺瞞に満ちた戦争の中で倫理や理性を一切排除した純粋な本能としての「戦争の恐怖」をカーツ大佐の中に初めから求めていて、狂っていたのは初めからヴィラード大尉だけだったのかもしれない。

観るのは2回目だけど、小学生のころに訳も分からず観て何か凄いけど怖いという感想しか出なかった昔とはまた違う印象を持てた。
あんびー

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