78点。ファイナルカット版（182分）をIMAXスクリーンにて鑑賞。20年前はオリジナル版（153分）をDVDで観たと思うので、完全版（202分）は未見。
とにかく、CGや合成なしに撮ったという伝説的に予算が大爆発した撮影が凄まじい。当初の17週の撮影予定が61週に。当初35億円の予算が90億円に。そんな豪快なエピソードがそのまんま画になってる。そりゃあこんなセット、ヘリ、爆破、やってたらかかるわな…という狂気。それを今の時代の大画面大音響で観れたのはとても良い経験だった。
再見しても変わった映画だなぁという印象は変わらず。とにかくストーリーが男の内証的なお話（しかもウィラード側とカーツ側両軸の）でいわゆるソフトストーリー。背景にベトナム戦争を描いてるとはいえ、大きな物語がない。そのせいかとにかく顔のアップが多いし、悟っているかのような主人公なので地獄めぐりにも不思議と切迫感がない。結果、やはり中盤のキルゴア大佐周りのシーケンスが白眉に映るのだと思う。
