Habby中野

8月のエバのHabby中野のネタバレレビュー・内容・結末

8月のエバ(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

夏のスペインマドリード、賑やかな通りの祭と、残されたものだけが知り得る隙間からの景色。立脚点も、着地点もない。皆の求めるものでなくてよく、中途半端でよく、不安定でよい。通りの賑やかさと、隙間の穏やかさを知れたのなら、夏はそれで許してくれよう。
彼女は妊娠した。今まで空だと思っていた自分の中に、胎動を感じた。その一応の理由のためにセックスをして、条件を揃えた。彼女は聖母であり、もう聖母ではない。人間として、一夏を演じた。それは十分ではないか。あとは寒くなる前にもう一杯、外でビールかサングリアでも飲んで。
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