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マザーレス・ブルックリンのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

師匠を殺された探偵が、事件の真相を探る話。

まずは、チック症を抱えた主人公ライオネルが良かったですね。
日本の芸人さんでも同じ症状を抱えた人がいますが、言いたくないのに言ってしまうエドワード・ノートンの演技が絶妙でしたし、シリアスな作品にユーモアを与えていました。
流石にエドワード・ノートンが20年も企画を暖めただけあって、この役にかける想いが伝わってきます。

物語的には、1つの殺人事件から巨大な陰謀が明らかになっていく話で、監督が影響を公言してる通り、『チャイナタウン』に近い感じ。
ただ、なかなか事件の真相に辿り着かないので、ヤキモキさせられるというか、見ていて疲れちゃったかな~。
ラストもスッキリする様な結末ではないので、モヤモヤは残りました。

まぁ、これもノワールらしいと言えば、ノワールらしいのですが、その一方でノワールにしては主人公がコミカルだし、トム・ヨークの音楽が流れるなど、ノワールらしくない部分もあるんですよね。
個人的には、そこが中途半端に感じてしまったし、思い切ってコメディーにしても良かったかもしれません。

ノワールだけど、ノワールじゃない…ちょっと変わった作品なので、ノワール好きなら一度試してみては如何でしょうか。
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