ハリウッドが大好きなハロウィンの夜の惨劇映画。
【VOD/Amazon Prime/配信視聴】
「クワイエット・プレイス」の脚本チームの監督作品と言う事に惹かれて鑑賞。
場面設定はハリウッドホラー映画が大好きなハロウィンの夜。そして、お化け屋敷と殺人鬼となればホラーの重要な要素をすべて満たした感じだ。大学生の男女6人の登場も定番。
問題はホラーとしての怖さと面白さがあるかどうかである。
お化け屋敷自体は少しチープな感じで、迷路のような作りであるがそんなに怖くはない。日本のお化け屋敷の方が怖いかもしれない。
殺人鬼が作った屋敷なので、人を殺す仕掛けは多数ある。しかし、「ホームアーロン」的な小道具のため、面白さはあるが恐ろしさはない。
どの学生から死んでいくのは観客のお楽しみだろう。
期待した殺人鬼の絶対的強さはあまり感じられなく、弱すぎる印象のため緊張感はあまり無かった。どのホラー映画でも同じだが、女性ヒロインの強さには驚く。スプラッター系ホラーに入るが、殺人鬼よりも怖いかもしれない。相変わらず男性陣は頼りならない。
本作の裏のテーマはアメリカで社会問題になっている「DV」だ。家庭内や恋人同士でも日常起こっているこの問題を連鎖的に暗示している。
結論から言うとB級ホラーの域を出てない作品と思う。ラストも良くあるパターンで感心しない。怖いのは殺人鬼たちの人を殺す理由が不明なことぐらいだろう。
ポップコーン片手にキャーキャー叫びながら観る映画としては良いかもしれない。
