バリカタ

オン・ザ・ロックのバリカタのレビュー・感想・評価

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)
4.0
軽やかさと脚本の妙に脱帽です。
これが手腕ってものなんだろうか?

二児を持つ多忙な父と創作者の母親の家族。夫婦間のちょっとした波風に、母親の父が絡んでストーリーが展開します。
めちゃくちゃザックリ書くとこんな話。

シンプル。

まるで、なんのイベントもなさそうな、
なんの期待も出来なそうな、、基本的ライン。

けど、この監督にかかると「あるある感」満載かつ、軽やかに描かれる日常、説明セリフに頼らずに語られる人物像や人間関係、背景、それらがしっかりしているから、このある意味バーディ物と言ってもよい?であろう不思議な展開が、なぜか、、、、ありうるかも?って思っちゃうから不思議。

で、ビル・マーレイが見事!見事すぎる。
父親役が本作のキーだと思います。
この人生謳歌感、無敵。いや、マジ憧れてしまった僕も問題有りだな(笑)
けど、見事に演じてるからこそ成り立つ映画だったかな。

ちなみに、かなり笑えますこの映画。
まさかコメディだと思いませんでした。

題名、on the rocks
なんでこの題名なんだろ?としばし考えましたが。
なるほどー!と勝手に自分で納得してます。

破綻して、岩の上、ウイスキーのオンザロック など意味がいくつかありますが
すべて加味してんじゃないかな?
特に氷がジンワリ溶け出し、ゆっくり味が変わりつつ楽しむお酒・・・の意味合いが、強いんじゃ?なんて思ってます。

そーいや劇中、お酒の場面良かったなぁ。