ノットステア

アフター・ヤンのノットステアのレビュー・感想・評価

アフター・ヤン(2021年製作の映画)
3.4
○感想
家の中暗すぎ。もっと証明つけなよ、、、
ヤンが止まる前から家族の笑顔が少なすぎ。
だからこそ、外の景色とか、色鮮やかなシーン、ネットワークの光などが綺麗に感じるのかも。

寂しい映画だった。
難しかった。事前に何も予習しなかったからか。テーマとか自分なりの解釈を観た直後にはあんまりできなかった。

近未来SF。家族とは、死と向き合うこと、がテーマかな?
ルーツや見た目、血の繋がり、人間かどうかなどさまざまな観点でバラバラな家族。でもちゃんと繋がってる。登場人物全員好きになった。いい世界だったし、世界観も良かった。暗かったけど。
暗いなぁっと思ってたところで始まるキレッキレのダンスが良かった笑笑

疲れてるのかしら。仕事後に観たけど、No more映画泥棒で睡魔に襲われた。。
冒頭眠くなっちゃった。。。冒頭のダンスシーンは良かったけど。

観終わって、上映会場から出たところに有名人からのコメントがあるのを見つけた。(以下の通り)

業田良家さんのコメントが良かった。ヤンの「記憶」を父親は観るわけだけど、確かに、探っている記憶のネットワークは光り輝いていた。

AIにまつわるストーリーの最後に、
アレンジされた音も歌もオリジナルより
生命力を強く感じさせる「グライド」が流れます。
SF的でありながらシンプルな心地よさが溢れる映画です。
僕的には、20年以上前に作った曲と
映画が与えてくれる未来のイメージ、
つまり過去と未来はシンプルにもつながり得る
というような、心地良さでもありました。
小林武史 (音楽家)

文化を継承するとはなんだろう。
人の形であっても人ではないヤンの孤独を感じる
と同時に、彼の見てきた「残しておくべき豊かさ」に心打たれた。
今日マチ子 (漫画家)

無がなければ有も存在し得ない。
家族とは何か、人間とは何か。
優しく静謐な世界の中で、
喪失と向き合っていく
登場人物の姿に胸を打たれた。
藤井道人 (映画監督)

ロボットであれ人間であれ、出来事が 「記憶」になると、
すべてが輝いて切ないものになる
この映画を観るという出来事も、
「記憶」 となってあなたを癒し続けるでしょう
業田良家 (漫画家 「機械仕掛けの愛 」)

ディストピアでもユートピアでもない。
この未来は懐かしく、はかなく、ちょっとぬるい。
食卓に置かれたお茶のように。
終わりが無でも、私たちは大丈夫だ。
成田悠輔 (研究者)

AIも、クローンも、人間も、同じ家族になれる。
たとえ血のつながりの無い者同士でも、
シンクロしながら踊る姿はまぎれもない家族だ。
未来の家族の在り方は今よりずっと自由で、
やさしかった。
私もファミリーダンスバトル、
参加してみたいな。
カタユキコ (イラストレーター)





○雑誌『GINZA』ホームページ
映画『アフター・ヤン』コゴナダ監督の有機的創造。「現代社会で人間らしく生きるためのSF」(2022.10.21)
https://ginzamag.com/interview/kogonada/





○印象的なセリフ(うろ覚えだけど)(パンフレットも参考に。)

見てごらん。ステキなことが起きてる。ほら、この枝は違う木から出てる。でも今は同じ木なんだ。

この枝を見て。これも別の木から出てる。君もこんな風にママたちと繋がってる。君は家族だよ、本当の。

(終わりについてのヤンと母の会話)
信じてるの?終わりが新たな始まりだ。私はそう信じたい。

僕は気にしません。終わりが無であっても。無がなければ有も存在しない。

(クローンに向かって)
人間になりたいと思ったことは?
誰もが人間に憧れるなんて、思い上がりよ。

中国人とは何か、ミカに伝えたかった。
ヤンはミカのために尽くした。