Mpoppins

きっと、またあえるのMpoppinsのレビュー・感想・評価

きっと、またあえる(2019年製作の映画)
4.0
主人公アニ の息子が受験に失敗し「負け犬」になってしまった息子は友人の目の前で自殺の道を選ぶ。辛うじて命はとりとめたが医者曰く「生きようとする気力がないので回復が難しい」と両親に伝える。

飛び降りた時に慰めていた友人が動揺している様子に対し気遣いの言葉を一切かけないアニ、その上今は一緒に住んでいない妻と「自殺に追いやったのはお前だ」と、夫婦で責任のなすりつけあい。観ていて「あ〜、この主人公アニってなんかちょっと苦手かも。。。」と感情移入できるか不安に思いながら鑑賞。

全く良くも悪くもならない(むしろちょっと悪化)する息子に【生きる気力】を沸かせるには?

アニが思いついたのは今ではエリートの彼が大学時代【負け犬】だった頃の話を聞かせること。

ここらへんでアニのことをちょっと見直しながら鑑賞。でもアニな嫁はアニの提案に否定的で…「この嫁もたいがいやな…」って感じ。

そして、アニが息子へ大学時代の話を語り出し…。
一番気になったのは香港映画に出てきそうな【へべれけ】ですかね。面白かった😀電車のシーンはなかなかに可哀想だったけど(笑)

その時は【失敗】と思っても実は長い目で見るとそうではない。そこで諦めるのではなくまえに進むこと、それが一見後ろ向きに進んでいるように思えても、、、。

見終わる頃にはアニはじめ「LOSER」達が大好きになりました。
まさに涙あり笑いありの素敵な作品でした。
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