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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海のsonozyのレビュー・感想・評価

3.5
2016年の中国映画がやっと日本公開なんですね。
日中戦争の1937年から1945年までの上海を中心に展開するクライム・サスペンス。

原題『羅曼蒂克消亡史(≒ ロマンチック滅亡史)』
英題『The Wasted Times(≒ 無駄な時代)』
邦題は…「ワンス・アポン・ア・タイム・・・」になったんですね。笑

日中戦争前夜の1937年の上海。
上海のマフィア界を牛耳るワンの元で仕切るルー(グォ・ヨウ)。
ルーの妹の夫で、”俺は上海人だ”と豪語するルーの参謀的な存在の日本人ワタベ(浅野忠信)。
ワンの妻だが、ダンス講師と浮気を楽しんでいる女優のリウ(チャン・ツィイー)。
この3人の運命はいかに・・・

ある日、日本の実業家と軍人がルーを訪問し、共同銀行の設立の話を持ちかける。
ワタベの”この時期に日本とのビジネスは危険だ”という忠告もあり、ルーは丁重に断るが、それを機に実業家と軍人はルーの暗殺に動き出す。

マフィアのリーダー、ルー役のグォ・ヨウは、タフ、凶悪、狡猾などを感じさせない捉えどころのないポーカーフェイスがいい味。

2人の子供と妻を愛し、上海で和食を提供する店を開き、ルーの参謀的な存在だが、実は…のワタベ役の浅野忠信。そのヤバさがハマり役。中国語も流暢に話しているように見えましたが、アフレコかな?

そして、リウ役のチャン・ツィイー。翻弄されていく役どころですが、相変わらずお美しい。

抗争バイオレンスも激しい系ではなく映像の質重視。
部屋や店の空間演出も見どころ。

中国映画監督協会賞: 最優秀監督賞
中国金鶏奨: 最優秀美術賞
ほか多数

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