ガブXスカイウォーカー

三大怪獣グルメのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

三大怪獣グルメ(2019年製作の映画)
3.7
新薬により巨大怪獣化したタコ、イカ、カニを食べようとするSMAT(シーフード怪獣攻撃部隊)の戦いと、星山奈々(吉田綾乃クリスティー)を取り合う田沼雄太(植田圭輔)、彦馬新次郎(安里勇哉)の臭~い三角関係が描かれる。
若手出演者たちは揃ってナチュラル(ヘタクソとも言う)な芝居なのでかえってそれが一種のシュールリアリズムを生み、怪獣たちに酢をかけて海鮮丼にすると言う狂気の作戦も不思議と容認できてしまう。さらに巨大ロボットまで登場して、良い意味でくだらないことこのうえない。
例によって低予算なので、特撮はチャチだが、怪獣たちのデザイン、造形が愛嬌たっぷりの可愛らしさなので許せることだろう。
一言で言ってまさにキチガイ、いつもの河崎実監督作品だ。バカ映画、ここに極まれり。『三大怪獣グルメ』は多くを期待しなければ頭を空っぽにして楽しめる娯楽怪獣映画だと思う。個人的には『シン・ゴジラ』(2016年)よりおかしかったので、大オマケして3.7点。