半月板損傷

WAVES/ウェイブスの半月板損傷のネタバレレビュー・内容・結末

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

合理的で科学的なトレーニング先進国アメリカと思いきや、思った以上に根性論かい!というのが何か意外というか新鮮。
まあ根性は大事ですし、アメリカでカレッジレスリングといったらまぁまぁ運動部の花形ですから、名門校ともなれば競争も熾烈でしょう。

それにしても、本人が挫折して自分を見失うのはわかるんだけど、父親は何なんでしょうねこれ。息子に何を求めていて、何にそこまで挫折しているんだかよくわかんないですね。
父親自身が未だにレスリングしか知らずアニマル浜口親子のようにレスリングに関わって生計を立ててる?とかならまだしも、普通に引退して普通に仕事しているわけで、アスリートが現役を引退することがどういう事なのか、引退後の世界もちゃんと知っているわけで、あんたが身をもって第二の人生提示してやらんでどうする?。
まあ、単純に思い描いていた親子鷹になれなかった落胆はあるでしょうけども、お前がそこまで挫折するかね??と。

そして鎮痛剤問題、これは本当に身体を酷使する格闘家、アスリート、エンターテイナーとは密接ですね。
プロレスの話になっちゃいますがダイナマイトキッドという名レスラーがいましてね、本当に素晴らしいレスラーでしたが舞台裏では慢性的な怪我と鎮痛剤とステロイド漬けで、最後は車椅子でしたね。
他にも若い頃のそういうのが祟って後年情緒不安定になって拳銃発砲したり暴力沙汰起こしたり自殺したりする人ちょいちょいいるもんな。

後半の妹編も、そもそもちゃんと事情を話してから家を出てくればいいだけの気がするので、あまり乗っかれなかったな。

2部構成135分、まとめちゃえば家族の挫折と崩壊とゆるやかな再生という事になるのかな。
とはいえ群像劇ってほど出てくる一人一人を丁寧に描いてる感じでもなかったし、135分やや長く感じましたね。
半月板損傷

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