このレビューはネタバレを含みます
「原爆がテーマの戦勝国映画」ということで、
果たしてどんな胸糞悪い詭弁が展開されるのか？
と、覚悟して臨んだのですが...
オレとしてはついぞやそういう感じにはならなかった
日本人目線でみた場合の米の詭弁が、まんま詭弁として処理されてたからだと思う
オッピーの後悔と呵責を主軸に、原爆投下の報を受け熱狂する人々を狂気じみたトーンで描いていたし、
打倒ナチという大義を失ったにもかかわらず「ドイツ（ナチ）はもう大丈夫だが、まだ日本が...」と言い出す一連のやりとりをはっきりと詭弁、茶番として描いていたのは間違いない
こうなると、海外勢がどうみたのか気になるじゃねーですか？
「原爆投下が戦争を終わらせ、世界を平和にした」と正当性を訴える勢が低評価をつけていろいろ根拠を語ってるんじゃないか？？と思い、珍しくロッテントマトのレビューを覗き見してみた
しかし低評価レビューに書いてあることと言えば、
「長い」
「退屈」
「タイムラインが無駄に複雑」
「フローレンス・ピューの濡れ場イラネ」
そんなんばっかで、賛否以前に、そもそも原爆というものについて考えを掘り下げるようなレビューが全然なし
本当にあそこで22万人の民間人を虐殺する必要があったのか？
既に日本は降伏寸前だったのでは？
そんな議論には一切なってない様子
まあ、戦勝国にとってはそんなものなんだな、と
「京都は文化財があるからだめだ。新婚旅行で行ったが美しい街だ」
そんなノリで広島と長崎の女こども老人たち22万人は焼き殺されたのかと思うと本当にやりきれない
そういう意味では、具体的な被ばくの惨状の描写というものが、オッピーが映像から目を逸らすことで描かれなかったのは生ぬるいと感じた
幻覚のなかで黒焦げの遺体らしきものが一体登場するのは、一瞬画面が目に入っちゃったんだろうね
オッピー同様アメリカ人がスクリーンを直視できなくなるような映像が一瞬でもあればね...まあそれは無理というものか
原爆投下の瞬間のフィルムを観て拍手したオバマ
同じ映像をみて十字を切ったプーチン
プーチンは度々「原爆投下は戦略的にも全く意味のないただの民間人虐殺だった」と述べている
海外レビューでは嫌悪されてるけど「良いぽっちゃり」ことフローレンス・ピューがなんか無駄に脱いでセックスしてましたね
確かにあれ必要でしたかね？
まあ、全オレが喜んだので良しとしますが
