「ニコニコ動画」で放送されていた「境界カメラ」の1コーナー、「ナリモトＤ失踪事件」をまとめた全4巻の長編フェイクドキュメンタリー。①70分②75分③90分④105分。ゲオ宅配レンタルで視聴。

ＶＨＳテープ（ＡＶ）に上書きされた不気味な映像を観た男性が不審な死を遂げたことから始まるちょっと壮大な話。

「呪いのビデオ」の可能性のあるその映像の謎に迫るため「心霊獄門帳」なる映像企画がスタート。しかし担当の新人ディレクター「ナリモト」は、収録と制作費を持って失踪してしまう。そこで、ナリモトの行方＆呪いのビデオの謎を追うため、我らが寺内康太郎監督が立ち上がり、ニコニコ動画視聴者の力を借りながら、ビデオに隠された謎や、かかわる人々のウソを暴いてゆく・・・。

フェイクドキュメンタリーなのにフェイク映像か否かを検証したり、画像解析する猛者（視聴者）が現れたり、予算が無くなり企画自体が頓挫したり（たぶんこれはリアル）、フェイクとリアルを混ぜ混ぜしながら終局へと向かってゆく感じがホント面白い。呪いのビデオもすごくよくできていて、この長尺を引っ張るパワーは十分にある。特に異界の者たちの映像がとてもいい。（1巻のジャケ）

リアル路線のフェイクドキュメンタリーと言えばもう寺内監督。Youtubeでも色々観れますね。「フェイクドキュメンタリーQ」「イシナガキクエ」などなど。

その辺好きな人はぜひ観て欲しい大長編でした。
「いつのまにか夢中になってた」というキャッチコピー、まさにその通り。

• #2巻3巻ちょいダレる
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• #境界カメラ

境界カメラシリーズ最終章
謎の投稿ビデオの製作者への手掛かりを見つけた境界カメラメンバー！
ナリモトDの身に起こった不可解な現象は解明されるのか！？
投稿ビデオの正体、そしてキリタニとは何者なのか！？
散々焦らしに焦らした分、ハードルは上がっているぞ！！

というわけで完走しました。
結果から言えば、無難に着地できたようでひとまず良かったなと…
謎らしい謎はあらかた解明されて大団円だし、AVを拾うイジメ野郎だけが不幸になったわけですからね。

今のところレンタル配信でしか視聴出来ず、シリーズ通して1760円払う価値があったかと言われると微妙な所でしたが、こういう心霊ドキュメンタリーシリーズには一層興味が湧いたし「コワすぎ！」シリーズの完成度の高さを相対的に確認できたので良しとしますかね。

GEOの宅配レンタルにて。4作でなんとか着地したマラソンのような達成感がある。異界の二人、幽霊の肉声、幽霊が視える人の視点。大嘘を少しでも本当かもと思わせるために作り手も視聴者もここまでこつこつと積み上げてきた。ニコ生という文化を映像にまとめた資料的な価値の側面もあるかも。個人で気軽に映像を撮れる今となっては、ビデオテープにダビングを繰り返して念を込めると言ったリング的湿っぽさは既に過去の遺物になっているのかも。