Ayaka

mellowのAyakaのネタバレレビュー・内容・結末

mellow(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

昨年から私の中でキテる今泉力哉監督の新作恋愛映画、名作の予感しかなかったので楽しみにしていましたが…期待通りの素敵な作品でした*

田中圭さんについては特にファンとかではないのですが、彼の女性ウケが良いのはすごくわかります。
あらゆる年代・境遇の女性陣にとにかくモテまくる主人公の誠一を演じてますが、それが説得力のある絶妙な佇まいで、とにかく彼の魅力が最大限に活かされた本作。
お花屋さんってとこがまた良いですね。
一方で、様々な形で彼に想いを寄せる女性陣もみんな個性豊かでそれぞれに魅力的。
特にラーメン店主・木帆役の岡崎紗絵ちゃん、
初めて観たけど、溌剌とした雰囲気がとてもかわいいし、声も良い。
ともさかりえさんもさすが、上手かったな。
青木夫妻+誠一の3人で話すシーン、シュールで笑えた。笑
宏美役の志田彩良ちゃんも、中学生には見えないけど、役に合ってて良かったなぁ。
同性から告白されるという役どころだけど、断る理由が「私は男性が好きなの」とかではなく、「好きな人がいるの」と、性別は関係なく相手の気持ちをまっすぐ受け止めた上で…という優しさが素敵。
誠一の姪・さほ役の白鳥玉季ちゃんも、子役とは思えないほどの自然なお芝居。
誠一とのシーン、どれも微笑ましくて良かったな〜

本作のテーマ、"好きな人に想いを伝える"こと。
「告白するのは、相手のためではなく自分のため。自分のエゴ」みたいなセリフもあったし、確かに自分の周りでも「気になる人がいても誘えない・気持ちを伝えられない」という話、よく聞きます。
…が、私は絶対に"伝えた方が良い"派!
自分の気持ちを伝えるのってめちゃくちゃ勇気いるし怖いけど、伝えなかった後悔はそれ以上にずっと引きずるし辛いもの。
でもたとえ上手くいかなくても、その時素直な気持ちを伝えられた・勇気を出せたという経験は、間違いなく人生の宝物になります。
それに、伝えることがエゴだとしても、その気持ちを受け取った相手が(たとえ応えられなくても)救われたり力をもらえたりすることもあるのです。
好きな人に"好き"と伝えるのは大切なこと。
そのことに改めて気づかせてもらいました。

本編の後に特別メイキング映像も上映される回だったのですが、キャスト陣もみんな今泉監督のこと好きですごく信頼しているんだろうなぁ〜というのが伝わってきて、そういう場面が観られたのもちょっとお得感あって嬉しかったな(*^^*)

観終わった後は無性にラーメンが食べたくなって、汗だくになりながらひとりラーメンを楽しんだ日曜の昼下がりでした。笑
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