このレビューはネタバレを含みます
今泉監督ーー!
流石ですーーー!!
ほぼ邦画しか観ないで来たので最近メジャーどころの洋画に手をつけていたけれど、ああ、やっぱりしっくりきます、、日本映画。そして日常リアリティ、。
リアリティ無い夫婦の登場もあったけど(笑)、まあそこはいいです、なんつーか、言わんとすることはわかります。
田中圭、、バッチリしっくりくる。こういうお花屋さん割とあるけど、こんな店主はいない!いて欲しい!
これスタイリスト誰だろう、伊賀大介か?というほどに、田中圭演じる主人公のファッションセンスがまたとても刺さった。その感じにジャケット合わせちゃうんだ!ていう。(最高)
ラーメン屋さんの岡崎紗絵さんも可愛いし、中学生たちも可愛いし、なんだか皆愛おしい。片思いって辛いだけだと思っていたし、いわゆる「全員片思い」のストーリーは、とことんまで切なくて、その中の誰かに感情移入してしまったりしてきたものだけど、こんな優しい世界あるんか!!!という、初めて片思いというものをあたたかいものにしてくれた監督。好きです!
人を好きになること、相手が自分を好きじゃなくても、人に自分の気持ちを伝えるということ自体が実はとても尊いことなんだな、と胸に響いた。
それは恋愛のことに限ったことでは無いのだと、ラーメン屋さんを閉店する予定であること、三月じゃないタイミングで告白すること、嘘をついて一緒にいられないとすること、留学したいことを知ってしまったが言えなかったんだよという気持ちのこと、など心を、思いを、様々なかたちで作中に散りばめ伝えて表現してくれた監督の何か優しさのようなものを感じた。脚本含めほんと監督、好きですー。(何回言う気だ笑)
中学生の女の子たちの片思い、告白シーンなんて、なんか救われる思いでしたよ。本当にあたたかい。それでふと、私も自分が中学生の時のことを思い出してしまった。
当時通っていた美容院の店長さんに片思いをしていて、大人のひとで、今思えば好きの意味もわからないただの憧れだったとは思うけど、気持ちを伝える方法が下手くそすぎて(バレンタインに大人なチョコレートとお手紙を渡して逃げるようにその場をあとにした。)恥ずかしくて、二度と美容院に行けなくなったしょっぱい思い出。
田中圭ほどかっこよくは無いかもしれないけど、おそらくあの人もあたたかい言葉を返してくれただろうに、向かい合わずに逃げてしまった自分を恥じるばかり。相手に向き合うというのは、最も自分に向き合う方法なのかなと、この作品を観て改めて感じました。
それから、「愛がなんだ」でも思ったんですけど今泉監督、絶対古びた中華屋さんと醤油ラーメン好きですよね?笑
「愛がなんだ」の鑑賞後、テルコと中原くんのラーメンシーンの影響で醤油ラーメンにドはまってしまい、やたら食べ続けてしまったのですが、久々にまた醤油ラーメンが食べたくなってしまった。
ファミマのチンするやつ、なかなか美味しいのでお手軽に醤油ラーメンに走りたい方には全力でオススメします!笑