のっち

失くした体ののっちのレビュー・感想・評価

失くした体(2019年製作の映画)
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心はどこに?

切り離された“手”が本体へ戻る話と並行して、本体の手が切り離されるまでの物語。

主人公の青年は愛想が全くなく鬱屈しているんだけど、出会いによって心が芽生えていく。でも“手”が切り離されるんですよ。
一方で手ははじめからお茶目でサスペンスフル。どちらかというとこっちの方が人間っぽい。
最後はこの青年と“手”が交錯するけど、この青年の心はどっちにあったのかなと考えさせられる話だった。
過去を振り切って飛び越えた、彼の身体はどこに行って何を思うのか。
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