マグルの血

ロストガールズのマグルの血のレビュー・感想・評価

ロストガールズ(2020年製作の映画)
3.5
失踪した娘を探す母親の話。

トーマシン·マッケンジー目当てで観ました。最推しです。誰かと分かち合いたい。

同じコミュニティサイトで売春をしていた複数の女性の失踪。
一人の母親は事件性を訴え続け警察に捜査依頼をし続ける。動きの悪い警察に苛立つもののそれでもなお戦い続ける母親の姿。

この映画大きな波がなく、物語としての起伏に欠けるので見応え的には物足りなさを感じてしまうものの、実話を元にしつつ、そのテーマや抱える問題の重大性を考えると無視できない内容です。結果的に観て良かったと思いました。
性的サービスを生業する女性の社会におけるイメージについての問題提起、その家族や母親に対する世間がもつイメージ。そのイメージとサスペンスの意外な程のマッチングは確かなもの。緊迫感や焦燥感のあるキャストの演技の臨場感は圧巻です。淡々とすすむ物語にしっかり集中させてくれる。

ただ、ほんとに起伏が少ないというか、期待以上の急展開とかそんなにないので正直退屈してしまう。スコアを高くつけにくいのはエンターテイメント性の弱さかなと。あまりそういう部分で評価すべきではない作品だというのもわかるのですが…。


母親は自分の子供の為ならどんなことでもするそうですね。母性は殺人的な衝動よりある意味恐ろしいのかも。もちろん個人差はあると思いますが、多くの母親は自分の子供が今まさに殺されそうになったとき、自分の命をなげうって助けるか、加害者に敵意を向け殺してでもまもろうとするのか。
そういう母の愛みたいな感情は尊いものだなと、よく思います。


トーマシン·マッケンジーの美しさは最高です。横顔が本当に美しい。素晴らしかった。
マグルの血

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