巨大企業による汚染水の垂れ流しと闘い続ける弁護士の話。実話ベース。展開はよくある、エリートがひょんなことから関わってのめり込んでいくうちにひどい事実が次々みたいな話で正直新味は感じないけど、すごいなあと思うのは、この人事務所全体で顧問やってた企業を訴える側に回ったのにクビにならない、給料減るだけで地位剥奪にもならないってことですよ。所長の信頼厚いというのもあるだろうけど、パートナーの地位というのはすごいもんだなと思いましたね。で、事務所もなんだかんだ言いつつ彼の活動をバックアップしてくれる。すげえ恵まれてんな。給料三分の一とか言っても息子3人カトリックの私立学校行かせてるし、なんだかんだ怒りつつ妻も専業主婦のままついてきてくれるし。そんな彼に訴訟の原告側弁護を任せてなんだかんだ罵りながら頑張る住民もすごいんだよな。調査や訴訟に時間かかりすぎて亡くなった人や失業した人や嫌がらせされてる人もいるというのに。今もテフロン加工のものって使われてるけど、個別の訴訟では勝ちつつ、根本的なところについては結局のとこグダグダになってるってことでいいのだろうか。
