永遠の寂しんぼ

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男の永遠の寂しんぼのレビュー・感想・評価

3.8
“The Chemical Secret”

アメリカの巨大化学企業デュポンがテフロン加工の過程で流出した有毒物質が周囲の環境を汚染している事を知った弁護士が、事実を隠蔽しようとするデュポン社に人生をかけて裁判を挑む姿を描く。言ってしまえばアメリカ版水俣病の公害問題に挑んだ実在する弁護士の映画。アン・ハサウェイ演じる奥さんに愛想を尽かされても企業の闇を暴く為に尽力する弁護士役のマーク・ラファロはカッコ良かった。MCUの影響でお茶目な印象のある彼のシリアスな一面を見ることができた。
最後は、「え?それで終わり?」という気もしたが、この公害問題の裁判は今でも続いているらしく現実は映画のように劇的には物事は解決しないのかなぁ、と考えさせられた。
高校の英語の授業でアメリカの公害問題をめぐる裁判を描いた副読本を読まされた事があるけど、今作の事件と何か関係があるのだろうか?