ピンフまんがん

ミセス・ノイズィのピンフまんがんのレビュー・感想・評価

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)
2.9
この映画はかつての騒音おばさんをモチーフにして、そこからインスパイアされた脚本でのドラマで、あくまでもそこからヒントを得たというだけで実際には実話というわけではない。
このお話、疑問に思っていたことがあったから鑑賞したというのが本音で、騒音おばさんの裏話っていろいろ言われていてネット見ていれば今更感があるほどのお話なんだけど、正直製作者もそれを把握していたうえでのお話だったのだろう。でないとあんな脚本は描けない。
最初は小説家のスリラーだったのに対し中盤から隣のおばさんのスリラーに変わっていくのと、実は登場人物すべてがクズなのである。この辺は仕様であったのだろうし、オチも意外な感じになったがまあ一般のドラマになった。ちょっとポランスキー作品みたいな雰囲気になるのは面白いが最後は爽やかになっていった。
ただ、演技や演出は典型的な「ニッポンのドラマ」仕様のしみったれな中身の連続で喜怒哀楽が全然合っていないし、コメディなのか下手なのかすらわからないといういつもの邦画であった。もうこの辺で限界なのだろうか。一番のクズは小説家の旦那じゃねーかよって思うのだがなんでいい人扱いになるのかわかんないし。

でもいい感じに終わって自分はついついうんうんと「そうか、そうか(・∀・。(-∀-。)。」と頷くような考えさせる作品であった。