宇宙飛行士になるという夢と、避けては通れない現実。
念願の夢を叶える一歩手前、心残りは地球に残していく愛娘。
交差する眼差し、それぞれが見る"そら"
衝突しながらも、親子の愛や絆が深まるごとに、幼い娘だけでなく、サラ自身も母親として成長していく。
母と娘の心の繋がりに胸を打たれる物語。
心の葛藤と共に、訓練の様子や内部の構造、サポートの存在など、今まで知り得なかった宇宙機関の様子がとてもリアルに描かれていたのが印象的だった。
その分、リアルで行ったら罰則どころか権利剥奪では？レベルの行為を母親が連発している点に関しては、違和感だらけだったけど。
本作で描かれている内容はもちろん、狭き門を掻い潜り、厳しい訓練などの極限状態の中で子どもを育て、そして宇宙で活躍する女性宇宙飛行士が多くいると知って、同じ女性としてとても誇らしくなった。
同時に、狭き門の中のさらに小さな枠。
女性が宇宙飛行士に選ばれると言うことが、どんなに厳く、またチャンスを逃せない事なのかというのがとても良くわかる内容だった。
最後に、宇宙飛行士の山崎直子さんのアフタートークも、とても勉強になりました。
