オープニングを経て､十分過ぎる自然の中にでのクッキーとキング・ルーの日常が描かれていきます。恐ろしくスローに見えるけど､なんだか常に緊張感を感じる彼らの生活。彼らの商売が軌道に乗って来るにつれて､危うさと緊迫感がますます高まっていきます。そしてそれは裏切られる事なく､ストーリーは終焉を迎えていくのでした。
ずーっと続いている緊張感の中で､彼らの生活､夢､そしてたぶん友情が静かに静かに紡がれていくのですが､その微妙なバランスがとても絶妙で､妙な心地よさと余韻を感じさせる作品でした。
「鳥には巣､蜘蛛には網､人には友情」､彼らにとってお互いが居場所になっていた事を信じたいです。
最後､エンディングで､”ああ、やられた”と思いました。とても印象的なエンディングです。
