トランスマスター

SKIN/スキンのトランスマスターのレビュー・感想・評価

SKIN/スキン(2019年製作の映画)
4.0
♯57 ネオナチ

実話ベース
主人公は、白人至上主義団体所属のTATOOアーティスト。(スタジオの名前はDRAGON SLAYER…カッコいい。)瓜田純◯のように、顔まで墨を入れてしまっている筋金入りのアウトロー。反レイシスト団体との衝突で投獄されても口を割らない組織に忠実な男だった。しかし自身の所属する団体のノルディックフェスに3人の娘を連れてやってきたヘビー級のシングルマザー(元彼はKKK)に一目惚れし、真人間になる為カタギの道を目指す更生ストーリー。

◆良い点/注目ポイント
・邦画だとイケメン&美女だらけで、リアリティに欠ける映像になるところ、今作はメインキャストから脇役まで、リアルな配役です。
・敵対組織や警察や行政機関とのドンパチではなく、構成員の獲得方法や刃物を使ったエグい暴力など実話ならではの描写が恐ろしいです。
・ヘビー級シングルマザーのブチ切れスイッチに入ってからの太々しさは、演技とは思えない再現度。ああいう人確かに居ます。
・シングルマザーの長女が、ぎこちない手付きでタバコを吸っているところに、MJのジョイントを回す姐さんや、未成年の娘にTATTOO を許す母親などかなりDQNな人々です。

◆改善点
・モスクを焼き払うのと、BOSS…。やり過ぎです。

◆総括
・白人至上主義者を題材した映画といえば、なんと言っても『アメリカン・ヒストリーX』!
私はこのDVDを買ったのですが、元の職場の同僚に貸したまま借りパクされた苦い記憶が蘇ってきました。(泣)

-2021年 57本目-