誰も犯罪者になるために生まれてこない。どこかで狂う歯車。暗闇のような間接的加担は、内輪差の如く軌道のズレを生み思わぬ大事故を招く。
以前から気になっていた官民協働の社会復帰促進センターという新しい取り組みの刑務所。
これまでのような刑罰だけでなく、TCというプログラムによって犯罪以前の考え方や行動を振り返り、対話によって新たな価値観を獲得し更生を目指す。
思い出したくないであろう出来事も仲間の前で話し客観視する姿、胸の内を見透かされうろたえる姿…正面から向き合わなければならないエネルギーは計り知れず。
欧米では既に1960年代以降に広まったTC。遥かな遅れをどれだけ詰めることができるのか。期待したい。
